【なつぞら】-第30話-
- かなさん
- 2019年5月4日
- 読了時間: 2分
[第30話あらすじ]「なつよ、お兄ちゃんはどこに?(30)」
約束の時間になっても咲太郎(岡田将生)は川村屋に現れない。心配するなつ(広瀬すず)に、光子(比嘉愛未)は、咲太郎は現れないだろうと諭す。そのとき、川村屋の扉が開く。現れたのは信哉(工藤阿須加)。心配するなつに信哉は、咲太郎が来られなかった理由を伝える。日が変わり、なつと富士子(松嶋菜々子)は、咲太郎が働いていた浅草を訪れていた。そこで咲太郎の知り合いであるダンサーから、新たな事実を告げられる…。
(Yahoo!テレビ]より引用)

戦争孤児の苦悩と転落・・・今回、そんなダークサイドをかなり高度なテクニックで描きました😢
・咲太郎とマダムの因縁の説明。
・そのうえで、両者に同情を感じさせなければならない。
・しかし、咲太郎にも落ち度はある。かつ、なつと別れさせなければならない。
・震災孤児の境遇を織り込む。
しっかりと理解したうえでなければ描けることではないです。それを本作は描いてきました。
咲太郎がなぜそこまで追い込まれてしまったのか。そこも、家の再建を誓う描写で、伏線をにじませていました。
うーん・・・この先、この兄妹はどうなるのでしょうか?願わくは咲太郎にも明るい路を歩んでもらいたいです。が、そうとも思えない部分も大きいモノです💧ま、そこも本作の狙いでもあると思うのですがね。
戦争描写では定評のある近年のNHK東京の朝ドラ。
インパールでの体験があればこそビートルズを知りたい。『ひよっこ』の宗男おじさん。
満洲で絶望した体験を孫に語った、『半分、青い。』の仙吉おじいちゃん。
戦争体験者の中である意味戦争は終わらない。抱えたままいきてゆく。
そんな姿が、そこにはあったものです。戦後を生きたクリエイターは、戦争体験をどう作品に織り込むべきか考え抜いたそうです。そういう創作者の戦争体験がこそが戦後日本の創作の源になっているのだとおもいます。
さて、本作はそこまで切り込むのでしょうか。
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